2021年10月4日(月)に書籍編集を行った医学書『脳卒中運動』と『体幹と骨盤の評価と運動療法 改訂版』が発売されます。
目の前の方を少しでも良くしたいなら、当たり前ですが根底である解剖学に基づく「運動学」を、裏付けされた研究データから学ぶことが大切なんだと、たくさんの気づきが得られる2冊です。私の様な理学療法士だけでなく、作業療法士、柔道整復師などの多くのセラピストに読んでもらえたら、これほど嬉しいことはありません(^-^)
たくさんの人たちの想いが詰まった『脳卒中運動』と『体幹と骨盤の評価と運動療法』は、関西医療大学の鈴木俊明先生が監修されています。鈴木俊明先生のもとには全国各地だけでなく、海外からも患者が訪れます。その理由は、目の前で動きが変化するからです。そして、その方法はまさにこの2冊に書かれていることを行っています。
「姿勢を変え、歩きを変え、明日の暮らしを変える」をテーマに、湘南鎌倉エリアでインソールとリハビリを専門にしている当院としては、この2冊は必読書。その書籍の編集を担当できたことは大きな財産となりました。これからも成長するために、たくさんの書籍を編集し、施術に活かしたいと思います(^-^)
【脳卒中運動学を編集した感想】
脳卒中運動学では、脳卒中リハのなぜ?を運動学と解剖学によって徹底的に分かりやすく解説しています。正直に申しますと、ここまで論理的にかつ分かりやすく解説できた書籍は、他に存在していないと感じています。
脳卒中のリハビリは、運動器のリハビリと違い「脳に損傷があるから」という解釈で、運動学と解剖学に基づく運動療法をないがしろにしているセラピストが非常に多いと思います。もちろん、私もその1人でした。しかし、本書の編集にあたり全ての原稿を読み終えた時、「脳卒中も運動器も一緒だ…」と衝撃が走ったのと同時に、「学生や新人の時にこそ、こういった本が欲しかったな…」と感じました。
だからこそ編集員としてではなく、一人の理学療法士として「この本は絶対にセラピストなら読まなければならない本だ」と思っています。それくらい勉強になると同時に、私たちの臨床の手助けになり、今までの臨床内容に一石が投じられます。是非、本書を読み進めてこの意味を実感してください。
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【体幹と骨盤の評価と運動療法 改訂版を編集した感想】
本書は鈴木俊明先生監修シリーズ第1弾「体幹と骨盤の評価と運動療法」をリニューアル改訂し、さらに臨床に即した内容を皆様にお届けすることが可能になりました。
身体のどの部位の治療に当たるにしても、体幹の機能が大きく関与することは臨床を通して、漠然と感じていたことだと思います。その漠然と感じていたものが、本書の分かりやすいイラストや写真によって、イメージすることが可能になっています。さらに、膨大な論文や研究データを基に、臨床で求められる体幹機能の改善方法について分かりやすく解説したことで、1年目のセラピストでも体幹の機能が深く理解できるようになっています。
今回のリニューアル改定では、特に4章「座位における体幹・骨盤の機能と運動療法」と、5章「立位における体幹・骨盤の機能と運動療法」に力をいれております。各動作ごとの運動療法のポイントを、臨床に即した形で解説しています。
各動作に必要な筋活動と動作の捉え方が理解出来るようになれば、体幹の機能を高めながら身体の各部位の治療を展開することも可能です。臨床の幅が広がり、目的をもった運動療法を展開するためにも、本書を読み進めて頂ければ幸いです。
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