腰、ひざ、肩、あしに痛みがあったら、あなたはどんな対策をしますか?

近くの接骨院や病院に行きますか?
インターネットで調べてケアをしますか?
しばらく様子をみますか?
いずれの場合も、私はまず「 1.痛みをその場で半減、または消失させる 」ことが最重要だと思っています。そして、痛みがその場で改善したら、「 2.痛みが出た原因を取り除く 」必要があります。
 この2つの対策が、痛みに対する基本的な手順です 

言われてみると当然のように感じますが、実は この手順を踏まずに痛みの対策をしていると、なかなか痛みは改善してきません 。中には「痛いのが当たり前」とか、「もはや持病」と思って過ごしている方が多くいます。

でも、ちょっと待ってください。2つの対策をこれまで行っていたでしょうか?この手順を踏まずに、中には知らずに、痛みの治療をしているかもしれません。

大切な内容なので、具体的な例をあげて説明させてください。

38歳の主婦で、子供が小さく 家事と育児で腰痛が悪化 した方が来院されました。

もともと腰が張りやすく、つらい時は近くの接骨院やマッサージ店でケアをしていました。
接骨院では「 骨盤が歪んでるから 」と説明を受け、マッサージ店ではでは「 筋肉がガチガチだから 」と説明を受けていました。

あるとき子供を抱っこしながら テーブルの物を取ろうとしたとき、突然腰に鋭い痛みが走りました 
しばらく痛くて動けず、横になって様子をみていたのですが改善しないため、接骨院に行きました。
すると先生は、骨盤の歪みが強くなってるし、痛みもいつもと違うから整形外科を受診するように言いました。

翌日、整形外科を受診すると先生はレントゲンを撮り、「 骨に異常はないし、椎間板ヘルニアです 」と言われ、痛み止めとしばらく安静にするように言われました。



さて、ここまでの説明を聞いて、あなたはどう感じましたか?「よくある話だ」と感じたかもしれません。でも、 ここまでの過程で、私が先ほど伝えた「2つの対策が行われていない」ことに、気づきましたでしょうか 。ちなみに私が、この方に行ったことは次の通りです(a~c)。


a.痛みの経過や場所、痛みが強くなる動作をして、普段の痛みと一致するかを確認する。

b.痛みの部位を特定し、痛い場所に負担がかからないように施術をする。

c.再び痛みが強くなる動作をして、痛みを確認してもらい、痛みが半減もしくは消失したことを確認し、自覚してもらう。

 この手順がまさに、1.痛みをその場で半減、または消失させる対策になります 。この手順を通して、私は必ず「解剖のイラストを用いながら、相手が痛みの原因を視覚的に理解できるように」次のような説明をします。

「先ほどの痛みを10とした時、今は1か2くらいになりましたね。でも、それは痛い場所の筋肉、細かく言うと腸肋筋という筋肉の筋膜を動かしたからです。」

こうした説明をして、納得できない人はいません。専門用語で言うと「蓄積型損傷」と言いますが、この方は今まで腸肋筋の筋膜に小さな負担をかけ続けていたのです。今までは損傷が起きない程度に回復していたのですが、今回の負荷で損傷したと思われます

でも、このことが分かるには、痛みをその場で半減、または消失させる対策をしないと分かりません。 この過程を踏まずに、骨盤の歪みや柔軟性の低下などを理由に対策をしては、痛みはなかなか改善してこないのです 

そして、痛みをその場で半減、または消失させる対策によって痛みの原因がお互い理解することが出来たら、 次に痛みが出た原因を取り除く対策をします 。ちなみに私が、この方に行ったことは次の通りです(a~c)。

a.普段の姿勢や動作をしてもらい動いてもらう。

b.姿勢や動作を良い状態に誘導して動いてもらう。

c.痛みの違いが認識できたら、姿勢や動作を改善するケアや環境についてアドバイスする。

普段の姿勢や動作を改善させることは容易ではありません。だからこそ、思い出した時にちょこちょこケアをしたり、環境自体を変えることで痛みを改善させる方法も大切です

余談になりますが、 姿勢や動作を毎回意識するのは難しいからこそ、私はオーダーメイドインソールを作成し、無意識に姿勢や動作を良い状態に誘導するようなことをしています 。これは入谷式足底板という、理学療法士の世界では有名な施術方法になります。
さて、腰痛に限らず、ひざ、肩、あしに痛みがあったら、あなたはどんな対策をすれば良いか、もうお分かりですね。

そう、「1.痛みをその場で半減、または消失させる」ための方法を知ること。そして、痛みがその場で改善したら、「2.痛みが出た原因を取り除く」ケアや環境を調整します。

この2つの対策こそが、痛みに対する基本的な手順であることを忘れないでください。

なんだか難しそうだな、私にできるかな…と不安に思いましたね。でも、ご安心ください。
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