最近、デスクワークの時間がさらに増えた理学療法士の土屋です。
ずっと座って仕事をしていると、左の腕時計が振動して「It’s time to move!;動けコノヤロー!」と合図してくれます(^-^)
さて、今回は座り続けることの恐ろしさについてお話をいたします。
実は立つことよりも、座ることの方が体に負担がかかり、痛みなどの症状が出やすいということをご存知でしょうか。
最近、デスクワークが増えた影響で、過去の腰痛が再発しそうな感覚がありました。
「さっそく予防だ!!」
ということで、デスクワークの環境を変えてみました(^-^)
(仕事場の風景です。詳細は後程)
「座ることは新しい喫煙である」
これはジェームズ・A・レヴィン博士(アリゾナ州立大学肥満解決イニシアチブの責任者)の言葉で、「座ることは喫煙より危険であり、エイズより多くの人を殺し、パラシュートで下降するよりも危ない」と報告しています。
これ、意外と当てはまるな…と最近つくづく感じています。
また、これと同じような内容で「Sitting Kills Moving Heals」という本があります。
著者はジョーン ヴァーニカス(元NASAライフサイエンス部門責任者)という方で、宇宙医学の開拓者として知られています。
簡単に本の内容を要約すると、「老化現象の多くは、長い人生をかけて徐々に重力の恩恵を避けるようになった結果であり、老化現象を加速させる要因の1つが座って生活していることだ」という内容です。
ヒトという動物は、ほぼ20万年の間、大部分の時間を動くことに費やしてきました(狩りの時代をイメージしてください)。
「うごくもの」と書いて、動物。
ですが今、動く機会がドンドン減っています。
重力を利用して動くことで、身体機能は維持・向上するということを理解していながら、実践できているヒトは今、どれほどいるのでしょうか。
「2時間連続で座るだけで、心疾患、糖尿病、メタボリックシンドローム、がん、腰痛、頚部痛、その他の整形外科的な問題のリスクを増大させる」と書かれたこちらの本(「座りすぎ」ケア 完全マニュアル)。
その他にも、顎関節症や心疾患、手根管症候群、骨盤底機能不全、下肢の問題…など、座ることでこんな恐ろしいリスクがあると書かれています。
最近の私は、外勤時の移動も車(感染リスクをなるべく避けるために)、さらにデスクワークの時間が増え、運動不足を自覚し、動けるときは動いていますが、改めて「これではいけない!」と自覚しましたm(_ _)m
1日の大半をデスクワークをして過ごした場合、その時間は完全に崩れた姿勢のままです。これは、固まって過ごしているのと同じです。
この状態が長く続くと、いつの間にか姿勢が変化し、体に負担がかかることは容易に想像できます。
だからこそまず私は…
デスクワーク用の椅子を捨てました
そしてスタンディングデスクにしました。
さらに、こまめに動かなくてはいけない秘密道具(姿勢を改善させれる道具)を2つ用意しました。
それがこちらです。
(こんな感じです)
座っているよりも、立った状態で適度に筋肉を働かせている方が、体の機能を高めることができます。
これを読んで「私は普段、運動をしているから大丈夫」と思っている方がいたら、甘いです!
(もちろん運動はした方が良いです!しかし…)
普段の運動で座りすぎによる負担を、本当に改善させられるのでしょうか。
例えば、運動時間が1時間の場合、それ以外の23時間の大半を座って過ごしていたら…
立った姿勢(ニュートラルな状態)から大きく逸脱した姿勢をとり続けているわけなので
体に負担が加わり続けていることになります。
さらに言えば、普段自分の姿勢がどうなっているかを知らないで、ただ姿勢を正そうと変に力を入れたり、自分の動作のクセを知らないでただ運動していると、体は変位といって固さや負担が生じてしまいます。
自分の姿勢がどうなっているかを知り
動きにどういった癖があるかを把握し
いかに立って動く機会を増やし
さらに運動できる時間を作って体を動かす(^-^)
難しそうに聞こえますか?
大丈夫です(^-^)
しっかりサポートできる専門家がここにいますよ(笑)
まずは、座ることで体を壊さないために、環境を変えてみてはいかがでしょうか。
まずは私自身が実践し、その効果をしっかり実感しながら、いろいろ試していきたいと思います。
それではまた(^-^)