今年で3回目を迎える
臨床家のための運動器研究会が主催する
治療技術集会
毎年参加し、発表もさせていただいておりますが、今回もたくさんの気づきが得られました
今年の集会の特別演題は
関東労災病院の今屋健先生と
コンディションラボの園部俊晴先生でした。
今屋先生はスポーツ整形外科の理学療法において日本トップクラスのセラピストです
膝の痛みや可動域制限について組織学的観点から的確に評価できる技術を持っています
この評価できる技術というものは直ぐに身に付きません
私は少なくとも2年はかかりました(笑)
今屋先生の研修を受け、2年でようやく人並みになったと思います
膝のどの組織が問題となっているのかを的確に評価できれば、的確なアドバイスや運動療法を組み立てることができます
例えば、膝を伸ばす時の制限となりやすい組織に膝蓋下脂肪体が存在しますが、そこを的確に評価したり、的確にアプローチするポイントなどを本当に分かりやすくお話してくださり、たくさんの発見を得る事ができました。
なぜその姿勢なのか、なぜその方向に動かすのかなど理論的だからこそ、伝わるのだと感じました
興味のある方はこの書籍を参考に臨床を展開してみてください。私が研修で得た事全てが載っております(*^-^*)
そして、園部先生は
姿勢や歩き方をインソールから変化させ、様々な症状を改善させることができる、これもまた日本トップクラスのセラピストです
その組織がなぜ痛みを拾っているのかを姿勢や動きという力学の観点から考察し、インソールでその力学を変えていきます
痛そうに歩いてきた人がスタスタ歩いて帰るなんてのは、もはや当たり前の光景になっています(*^-^*)
私は現在、園部先生のもとで学ばせてもらっているので、いつも刺激を受けます。
私ももっと成長して臨床に還元し続けます。
さて、そんな園部先生のテーマは
「進化」
でした
ヒトという動物が進化したことで様々な文明的発展が起こりましたが、園部先生はこの進化を姿勢や動きの観点から説明をしてくれました。
首・肩の症状、腰の症状、股関節の症状、膝の症状、足の症状、すべては進化した構造にまだ機能が追い付いていないのだと。
その理由として他の動物の骨格を用いて説明してくれる話の面白さにくぎ付けとなりました。
ヒトはもっと長い年月をかけて進化するのだと思います(*^-^*)私も形態構築アプローチという山嵜勉先生が考案した概念に触れるようになって進化についてずっと考えていたため、新たな視点と発見がたくさん得られました(^-^)
ちなみに、なぜ園部先生はあのような発想に至ったのか。
それは多くのトップランナーの臨床家と交流をして多くの情報交換をしているからです。
皆、根底にみているものは同じなのかもしれません。
だからこそ私たちも常に勉強し続けなければなりません。
その勉強にはやはり本物から学ぶのが一番だと思います。本物しか呼ばない勉強会、臨床家のための運動器研究会でたくさんの講師から学ぶとあなたも同じ考えになるのかもしれません(*^-^*)
興味のある方は是非、勉強会に参加してください。多くの事が学べます。
さて、次回は一般演題から得た気づきについてご報告いたします。