私がお手伝いさせてもらっているデイサービスが青葉台にあります
デイサービスに限らず
介護保険のサービスを利用して
身体機能を維持するためには
運動が効果的にできる身体機能を作ってから
運動をすることです
それは肩を回したり
深呼吸をしたり
太ももをたたいたり
ストレッチをしたりではありません
運動が効果的にできる身体機能を作るとは
今の能力が十分に発揮できる状態を作ることです
もちろん能力が発揮できる状態は個々に応じて違います
どうしたら目の前の人が
効果的に運動ができるのかを評価した後に
運動が効果的にできる身体環境を作るのです
そしてその後に運動を提供すれば
年々衰えていく体の機能を
なるべく維持させることができると私は考えています
だからこそ
運動が効果的にできる身体環境を作る能力は
持っていて損がありません
先日の1例をご紹介します
私が手伝っているデイサービスは
セラピスト1人で一日30~40名の方に
リハビリを提供しています
写真の方は77歳女性
左の片麻痺を数年前に患い
現在は杖を使いながら生活をしています
今年になって転倒し
左膝蓋骨骨折
恥骨骨折
左前腕骨折
左10肋骨折
腰椎圧迫骨折と
たくさんの骨を骨折しました
歩行能力はなるべく衰えさせたくないので
リスク管理をしながら運動を提供しています
最近は寒くなった影響もあって
「歩くのが何だかおぼつかない」と教えてくれました
「立っている時もなんだかまっすぐ立てない感じがして、こうやって一生懸命カラダを起こしているの」と話してくれました
この方は骨に構造的な破綻がありますので仕方のない事だと思ったら
そこでおしまいなのですが
私も少しサポートできたらな、と思いました
なんせ運動意欲がとても高い方なのです
「バンザイしてみて」と言うと写真の状態でした
「痛い?」と聞くと
「痛くないけど苦しい」と訴えます
この身体環境で運動を提供するよりは
もっと体が楽に起こせるように
苦しくないように体が動かせたら
運動がより効果的に行えると私は考えました
そこで胴体が上手く使えるように
形態を再構築しました
体幹の移行を形成し
一緒に四肢の運動を優しく行いました
決して無理はせず楽に動かせる範囲で
一緒に体を動かした後がこちら
これが運動が効果的にできる身体機能を作るということだと思っています
形態を再構築する前とした後を比較してみると
なにより本人が驚いていました(*^-^*)
破綻したものは元に戻りません
ですが今ある身体機能をしっかり高め
その人の能力が十分に発揮できる状態を作れれば
体の動きに変化が生まれ
苦しくなく楽に動けました
歩くのも楽な感じがすると言ってくれました
この機能が維持できるように
デイサービスでこのあと運動をしっかり行ってもらいました
もちろん私はたまにしか来ないので
自宅で出来る簡単な運動も指導しました
ちなみに2週間後にお会いした時の何もしていない時の状態がこちら
しっかり維持されていました(*^-^*)
お互い笑顔で「やったーっ♪」とその後も楽しく運動ができました
齢を重ね
疾患を持ってしまうと
能力を維持することがだんだん難しくなります
だからこそこうやって
能力を維持しやすいようにサポートすることも
デイサービスなどの介護保険のサービスにおいては
重要なのだと考えています
障害を克服しようというデイサービスもありますが
こういう考えのデイサービスもあって良いと思っています(*^-^*)