昨今メディカルフィットネスへの関心が高まり続けています
インターネットでメディカルフィットネスと検索すると
とても素敵な道具や環境が整っていると思います
でも、素敵な道具や環境が整っていなくても
メディカルフィットネスは可能なのです
だって要は「運動」なのですから
運動に非日常的なイメージをお持ちですか?
実は「歩く」のも立派な運動です
こうした日常的な動きに
メディカルフィットネスの要素を取り入れると
どうなるのでしょうか(*^-^*)
私の考えを少しご紹介させてください
歩行は運動の要素で言うと有酸素運動と言えます
この有酸素運動の特徴は
持久力筋といわれる遅筋が優位に働きます
そしてこの遅筋を効果的に働かせることができれば
・新陳代謝を活発にする
・心肺機能を強化する
・体温を上げる
・免疫力を高める
・自律神経の働きを活発にする
・血液循環を促進する
・血圧を下げる
・脂肪燃焼率をアップする
・血糖値を下げる
などの効果があると言われています
つまり歩行がしっかり行えることは良い事だらけなのです
今は健康を維持するなら8000歩が理想であるといった報告がありますが
8000歩でも歩き方によって大きく効果に差が生まれると私は考えています
そんな良い事だらけの歩行がしっかり行える(歩きの質を高める)ために
つまり、有酸素運動の効果をより高めるための方法をご紹介いたします
男性は30代から、女性は40代から体力の衰えを感じ始めます
体力は筋力・柔軟性・持久力・バランス(平衡)などの能力を表す行動体力と
免疫力の状態を表す防衛体力に分けられます
そして歩くことは行動体力を高める事につながります
本来、行動体力を表す筋力や柔軟性などはそれぞれが独立した状態で存在しています
ですが行動体力が低下すると、それぞれが互いに影響し合い
最終的には歩き方に体力の状態が現れます
つまり私たちのような専門家が歩行状態を見れば
今の行動体力をある程度予測できるのです
歩行の質を高めておくことは
それぞれの能力が独立した状態を維持させることにつながります
私は歩行を観察する際
①歩く時の姿勢
②踵を着く時のタイミングやリズム
③胴体を運ぶ脚の伸び具合
④体の強張り具合
の4つを丁寧にみています
この4つが良好な状態になると
体力は概ね維持されやすく
この状態で歩く運動ができれば
有酸素運動の効果をより高めることができると考えています
これが私の考える歩きのメディカルフィットネスです
歩きの質を高めることをサポートし
実際に有酸素運動を日常的に行ってもらう事が
普段からできるメディカルフィットネスでもあります
ただし、これは専門家のチェックが必要であるため
自分ではなかなか分かりません
このため体力を簡単にチェックできる方法をご紹介いたします
もしできない、辛いと感じるのであれば
自然と手を振りながら快適なペースで歩くといった
有酸素運動を行ったほうが良いですよ
そして足りない能力はしっかり高めることをお勧めします
まずは筋力です
40㎝の高さのある台を用意してください
40㎝ピッタリでなくても構いません
そこに座って腕を前で組みます
そして片脚で立ち上がってみてください
楽々できれば日常生活に必要な筋力は得られています
ふらつく、辛い、できない場合
日常生活に必要な筋力が得られていない可能性が高いです
早めの予防を図りましょう
次に柔軟性です
椅子に座って右膝を伸ばして踵を床につけてください
その状態で頭(おでこ)を右膝のにくっつけます
左膝も同じように行いましょう
膝とおでこが全然くっつかない人
特につく気配が全くない人は
柔軟性がかなり低下しています
早めの予防を図りましょう
そしてバランスです
65歳以上の方は上記の数値を指標に
片脚立ちをしてみてください
68歳の女性であれば50秒は立っていられるのが平均です
65歳未満の方であれば左右共に60秒は軽々行えてください
20秒未満は危険信号です
早めの予防を図りましょう
最後に持久力
一日の歩数が8000歩程度で
そのうち早歩きなどの少し負荷の高い運動が
合計20分できているのが理想的といえます
まずは万歩計やスマホなどで
歩数を1週間モニタリングしてみるといいでしょう
いろいろな気づきがあります
明らかに運動不足であれば
歩数を増やすことから始めてみませんか(*^-^*)
4つの体力チェックのうち1つでも
低下している項目があれば
早めの予防を図りましょう
Let’s Move(*^-^*)