痛みを伴ってからの経過が長いほど、1回の施術で終了とはなかなかいきません。
「通っていただく頻度を最小限にしたい」といつも奮闘しておりますが、
その結果、施術時間がどうしても長くなってしまうことがありますm(_ _)m
(その時は申し訳ありません)
さて先日、10年以上続く右膝の痛みを伴った方が来院されました。
右膝の痛みは膝蓋下脂肪体という脂肪組織が硬くなって動きが悪くなり、右膝を動かす度に脂肪組織と周りの組織がこすれるようなストレスが発生して痛みが出現していることが判明しました。
実際に硬くなった脂肪組織をほぐして、こすれるストレスを和らげると痛みが改善します。
痛い場所がどうなっているのかが分かることが施術の第一段階ですが、これではまだ不十分です。
理由は、なぜそのように痛くなったのかが分からないと長期的にみて痛みが改善してこないからです。
この方は膝の曲げ始めがいつも痛くて困っていました。
痛みはいつも動き始めで、ある程度動くと痛みが緩和します。
しかし、たくさん動きすぎるとやはり痛みが強くなるという方です。
痛みの場所はいつも同じところで、脂肪が硬くなっていることが関係していると私は判断しました。
では、なぜそこにストレスが加わったのでしょうか…
この方の姿勢や動作を観察してみると、立った姿勢はしっかり膝が伸びているのですが、歩く時は右膝を少し曲げて歩き、体重が右だけ強く後ろに残っていることが関係しているようでした。
実際に歩く時の体重移動がスムースになるように、入谷式足底板というオーダーメイドのインソールを作成したのですが、歩きはじめの痛みは無くなりました。
もちろん、長く歩いていないのでその痛みはどうなるかはわかりません。
ですが、施術の第二段階であるなぜ痛みがそこに出ているのかを予測することが出来ました。
実際に体重を後ろに残す様に戻すと痛みが増大し、体重を前に移動させるように誘導すると痛みが改善します。
このため入谷式足底板と併用して、体重を前に移動させられるような体操を指導しました。
私の施術の第三段階(最終段階)は、痛みを改善させる運動をして自分で治そう!です(^-^)
この方には3つの体操を指導しました。
どれも30秒くらいで終わる簡単な体操ですが、とても効果があります。
(本当は1つにしたいのですが、経過が長いため多くなってしまいました)
手前味噌ですが、膝の体操でおすすめなのが私の著書、「ひざのねじれをとれば、ひざ痛は治る」です。
是非、読んでみてください(^^)/
さあ、10年間の痛みが少しでも改善すると嬉しい限りですが、結果はどうでしょうか(*^-^*)
大船、鎌倉の湘南エリアで入谷式足底板(オーダーメイドインソール)を含め施術をご希望の方は、動きのこだわりテーションまでお気軽にお問い合わせください。