「何も意識せずに楽に立っていてください」
「あなたが想う良い姿勢で立っていてください」
この2つの声掛けで
姿勢の変化を捉えて
その人の姿勢のクセや歪み
そして良い姿勢をどう捉えているのかが
理解できれば
どういったアプローチ方法が必要なのかを
予測することができます
こうした内容を経て
最終的に私が姿勢作りで
最も重要だと考えている事を
今日はお話させて下さい
立った姿勢で重要な事は
力を抜く事ですが
抜きすぎると立てませんし
ダラ~ンとしたら猫背になってしまいます
力を抜くときのイメージを述べます
立った時に体が緊張している状態を10としてください
この緊張が0になると倒れます
この時、立っていられる
ギリギリの所まで10、9、8、と緊張を抜いていきます
この時の値は人それぞれですが
目指すは「1」です(*^-^*)
私は3くらいですが(笑)
またこの時の姿勢は
骨盤の真上に頭を載せる
ようなイメージの姿勢です
でもなぜ力を抜く必要があるのでしょうか
私は力が1に近づけば近づくほど
体が様々な方向に「揺らぐ」ため
多様な動きを引き出すことが出来ますし
体にストレスがかかりにくいのだと
考えています
そしてこの状態は常に最小限の力で筋肉を働かせていなくてはいけません
30歳を過ぎると徐々に
体は硬くなり(柔軟性は低下し)
パフォーマンスが低下し(思ったように力が出ない)
不調が現れやすくなります(体に負担がかかる)
それがこれまでの姿勢のクセや歪みによる
影響が強ければ改善させた方が良いのですが
その時のポイントが力を抜くことなのです
これまでの話は
手の上に棒を乗せて
バランスをとっているのと
同じ感覚といえます
棒が倒れないように保つには
力を入れ過ぎず
抜き過ぎず
手でバランをとりながら
微調整をしなければなりません
これが揺らいでいる状態です
ですがバランスを崩すのが怖かったり
普段から姿勢を意識したことがないと
ギリギリまで力を抜くことが
私を含め多くの人でできません
できないと棒をしっかりと握りこむことを
私たちは選択するのです
つまり体を強張らせるということです
加齢に伴い
筋力、柔軟性、持久力、平衡(バランス)は
低下の一途をたどりますが
これらの能力は互いに影響を及ぼし合い
歩行という日常生活動作にも影響します
体の緊張を1に近づければ
柔軟性を維持させることが比較的容易であり
さらにそこから5の力を入れる事ができれば
筋力が低下していても運動が可能なのです
もちろん動きに多様性が生まれるので
バランス能力も保たれやすいと思います
なぜそんなことが言えるのかというと
齢をとっても
合気道や柔道を極めた人は
すごい身体機能を維持しているからです
これはまさに先ほどの
1の状態で立っているからだと私は思うのです
そして動く時に
その動きに必要な分だけ力を出しているのだと思います
加齢に伴い体力が低下しても
普段から6の状態で立っていて8の力がでる人に比べ
普段から1の状態で立っていて5の力がでる人では
後者の方が力の差が大きく
動きのパフォーマンスも違うのです
だからこそ力を抜くイメージは大切なのです
話をまとめると(*^-^*)
必要な最小限の力で立つ
この時あなたにとって
ニュートラルな姿勢で立つことが大切です
そんなニュートラルな姿勢を
知り、体験し、普段から身に付けたい方は
いつでもご相談ください
動きの質は人生の質を高める
だからこそ
普段の姿勢や歩き方を見つめ直しませんか(*^-^*)