フェイシャルケアの正しい方法について、セミナーを行いました。
フェイシャルケアは
リフトアップ効果
新陳代謝の促進
たるみ、むくみの改善
はりが生まれる
表情が豊かになる
などの効果があると言われています。
こうした効果を引き出すポイントは、優しいタッチと優しい表情筋の収縮です。さっそく説明していきましょう。
お肌のしわ
たるみ
むくみ
フェイスライン
顔の左右バランス…など
いろいろな悩みがあると思います。
顔は
①皮膚
②表情筋
③筋膜
④顔面の靭帯や脂肪など
で構成され、私が一番大切だと感じているのが②表情筋です。
表情筋は骨ではなく、皮膚にくっついているため「皮筋(ひきん)」と言われています。
これは骨を動かす筋肉である、骨格筋(こっかくきん)とは全くの別物で、ケアの方法も異なります。
以前、私は表情筋が麻痺してしまう「顔面神経麻痺」という方のリハビリによく携わっていました。
リハビリを通して学んだことは、皆さんが日々「顔をケアする」うえでとても重要な内容でした。
それは「強い表情筋の収縮(オーバーリアクション)やトレーニングは行わない」ということです。
私たちは「加齢に伴い筋肉は衰える」というイメージがあります。
確かに加齢に伴い、骨を動かす骨格筋は衰えますので、筋肉を強く収縮させるための筋トレが必要になります。
顔で言えば、物を食べたり、噛んだりする筋肉である咀嚼筋(そしゃくきん)が骨格筋であり、加齢に伴い衰えます。
ですが、表情筋は骨格筋とは異なり、加齢に伴い衰えるのではなく筋肉が短く縮こまるのです。
筋肉が縮こまることで「シワ」ができ、筋肉を強く収縮させたり、引っ張たりしすぎることで「タルミ」ができると言われています。
このため、顔の表情をつくる表情筋(皮筋)のケアは柔らかく動かすことが大切と言えます。
表情筋が縮こまらないように「柔らかく動かすケア方法」は、顔面神経麻痺のリハビリと同じで、私はリハビリ中、どの症例に対しても強い収縮は行わずに表情筋の運動を行っていました。
実際、優しいタッチと優しい収縮で、驚くほど顔の皮膚と筋肉が柔らかくなることを確認済みです。
百聞は一見に如かず
実際に体験するのが一番ですね(^-^)
さて最後に、よく聞かれる質問についてお答えします。
それは普段から表情が豊かであれば、表情筋は柔らかく保てるかという内容です。
私は「硬さは必ず出てくる」と考えています。
私たちは重力ストレスという環境下で暮らしています。
表情筋も重力ストレスの影響を受けます。
つまり、カラダの使い方はもちろんのこと、表情の使い方にもクセによって様々な部分に硬さが出てきます。
クセによって力が入らない、入りすぎる、使いすぎる、使わなすぎる…
この繰り返しがアンバランスな状態を生み、ある一定の閾値(幅)を超えると、硬さが定着していくのだと考えています。
だからこそ、普段からケアをするのとしないのとでは、長期的にみると差が生じてくるのです。
これってまさに、普段の姿勢と一緒ですね(^-^)
カラダって本当に不思議ですね…
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。