前回少しお話しましたが、

バランスは足の裏の感覚

だけが問題ではありません

 

齢をとるにつれて足にのる体重を

様々な方向に移動させることが

難しくなります

 

つまり電車やバスなどで

よく起こる少しの揺れでも

「グラッ」と大きくふらついてしまうのです

 

このため体をより強張らせて

動こうとしている人もいます

 

こうしたバランスに関わる体の組織は

足裏の感覚や

それに伴う皮膚や骨や筋肉の感覚

眼の感覚

耳の中に存在する三半規管という組織の感覚

頭の中の小脳が大きく関係しています

 

その中でも、耳の中に存在する

三半規管という組織は

平衡感覚器といって

バランス感覚に大きな影響を与える組織

と言われています

 

図の赤い部分が三半規管です

 

めまいなどを体験した人は

この三半規管という言葉を

聴いたことがあるかもしれません

 

この三半規管の中には

耳石という石のような組織と

リンパ液という水が入っており

水の流れで石の傾きが変化するようになっています

 

このため、頭を動かす

もしくは頭が動くと

耳が動くため

三半規管内の水の流れが変化します

同時に、石の傾きが変化します

すると脳の脳幹という所に

これらの情報が送られます

 

脳幹は私たちが意識しなくても

無意識にバランスを保とうと

体を反応させてくれる大切な司令塔でもあります

 

 

もうお分かりの通り

足の裏の感覚だけでは

バランス能力は語れません(笑)

ちなみに脳幹には目の動きや

筋肉の動く感覚などの情報も送られてきます

 

 

私はバランス能力を高めるために

でんぐり返しをたまにします

久しぶりに連続して3回くらい回ると

頭がクラクラして立っているとヨロケル感覚がします

 

これはまさに先ほどの三半規管が

強く刺激を受けているのです

 

つまり、頭の位置を様々な方向に動かして

三半規管に刺激を入れています

 

さて、あなたは日常生活において三半規管を

強く刺激する機会がどれほどあるでしょうか

私の場合ほぼ皆無です(笑)

 

そして、この三半規管に刺激を入れる事は

転倒予防の観点からも非常に重要になります

 

ちなみに最近はダンスが

とても良い刺激だなと感じています

 

 

ところで突然ですが、骨粗鬆症って知ってますか?

骨がもろくなる病気で、女性に多いのが特徴です

骨粗鬆症と三半規管に何の関係があると思いますか??

 

 

三半規管には耳石という石のような組織があると言いました

この耳石、実は…

カルシウムでできています

 

骨もカルシウムが大切で

カルシウムバランスが崩れると

骨粗鬆症になりやすいことが知られています

 

そして、耳石も骨粗鬆症と同じで

加齢に伴い割れたり崩れたりします

 

割れたり崩れたりした耳石が悪さをするとどうなるか

めまいが起こりやすくなります

 

また、肩こり、首の痛みなどを

引き起こすとも言われています

 

ではどうすれば良いのでしょうか

 

骨粗鬆症に対しては

骨に適度な負荷をかける運動が良いように

三半規管に対しても適度な負荷(刺激)をかける運動が良いのです

 

ちなみにでんぐり返りをしろとか

写真のように転がれ

という意味ではありません(*^-^*)

 

バランス感覚に関与する組織に刺激を入れるという事です

三半規管を含めたバランス運動であれば

頭の動きも考慮するということです

 

具体的な方法を知りたい方

体験したい方は

動きのこだわりテーションへご相談ください(*^-^*)

 

さて、そんなたくさんの組織が関わっている

大切なバランス能力

体では主に

どこを使って

バランスをとっているのでしょうか

 

この内容はまた次回m(_ _)m