みなさん、こんにちは。
理学療法士の土屋元明です。
先日、ますだ治療院の益田尚先生と毎月開催している実技勉強会「湘南コンディショニングコーチズ(講演135)」を行いました。
今回は「難渋する症例の検討」と「エコーを用いた治療」について、非常に実りある時間を共有しました。

歩くときの「治らない痛み」はどう紐解くか
前半の症例検討会では、なかなか改善しない「歩行時の痛み」について議論しました。
長引く痛みの原因は、痛い場所そのものにあるとは限りません。
骨盤の奥にある関節(仙腸関節)のトラブルや、お尻の筋肉を通る神経(上殿神経)の圧迫などが複雑に絡み合い、別の場所に痛みを出している(関連痛)ことがよくあります。
患者さんの身体が発するわずかなサインをどう解釈し、評価と治療に結びつけるか。
実際の実技を交えながら、明日からの臨床現場で患者様の改善のヒントになる深い検討ができました。
私自身の「手の痺れ」とエコーの力
後半は、益田先生に私自身の身体を治療していただきました。
実を言いますと最近、私の右手に「正中神経障害」による痺れが出ていたのです。
前腕の筋肉(円回内筋)のあたりで神経の滑りが悪くなっている、という原因までは自分で分かっていました。
しかし、私自身の徒手(手技)によるセルフケアだけでは、なかなか症状が取りきれずに難渋していたのです。
そこで今回、益田先生にエコー(超音波画像観察装置)を使って神経と筋肉の状態を描出してもらい、鍼(はり)治療をお願いしました。

ミリ単位で的を射る「エコーガイド下治療」
エコーの画面を見ながら、狙った組織にミリ単位の精度で鍼を進め、組織を優しく揺らして滑りを引き出す。
するとどうでしょう。あんなに悩まされていた右手の痺れが、その場でスッと消失したのです。
現在は再発予防のケアを徹底しており、痺れは全く出ていません。
病態を正確に把握すれば、治療方針は自ずと明確になります。
手によるアプローチでは届きにくい深部の組織には、鍼を用いることで劇的な改善の可能性があることを、患者の立場で身をもって学びました。
もちろんこれは、エコー画面を見ながら狙いの組織に的確にアプローチできなければ効果はゼロです。
身体の内部を可視化し、安全かつ正確に治療ができる「エコーがある時代」に生まれて本当に良かったと心底実感しました。
治らない痛みには、必ず構造的な理由があります
当院「動きのこだわりテーション」でも、エコーや精緻な触診を用いて痛みの本当の原因を突き止め、最適な治療方針を組み立てます。
歩行時の痛みや、手足の痺れなどでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
構造を理解し、的確な評価を行うことで、身体は本来の動きを取り戻すことができる可能性が高まります。
