講演133 股関節のつまり・痛みに対する治療戦略を開催しました

こんにちは。理学療法士の土屋元明です。

先日、湘南エリアで活躍するセラピストの先生方と「股関節のつまり・痛みに対する治療戦略」開催いたしました。毎月、お越しいただく先生方と、臨床で役立つ深い知識と技術を共有する貴重な時間です。

今回は、臨床で非常に多い「股関節がつまる」「しゃがむと痛い」といった症状に対し、原因を見極める評価の判断基準と、その場で痛みを解消する具体的な治療戦略をテーマにお伝えしました。


■ 「単独」か「チームワーク」か?評価の判断基準を解説

股関節のつまりや痛みは、単に股関節周りの組織が硬いだけでは解決しません。

私が臨床推論で最も大切にしているのは、症状が股関節単独の問題なのか、それとも骨盤や腰椎(土台)と連動した複合的な問題なのか、を切り分けることです。

講義では、特に、屈曲・内転・内旋位でのつまりに対して、骨盤の動きを制動しながら評価する手順を紹介し、原因の主体がどこにあるかを判断する具体的な方法を解説しました。


■ その場で解決!「触って診る」具体的な治療戦略

今回は、参加された先生方から寄せられた具体的な悩みに応える実技形式を重視しました。

例えば、鼠径部のつまりの原因組織(大腿直筋など)の正確な触診や、お尻の深部の痛み(小殿筋など)へのアプローチ、さらには、痛みの原因が神経(外側大腿皮神経など)にある場合の評価と操作を実演。

理論だけでなく、実際の痛みをその場で解消するプロセスをご覧いただき、「触って診る」ことが治療に直結する感覚を共有しました。


■ まとめ

今回お伝えした評価の判断基準と具体的な治療戦略が、先生方の臨床現場で役立つことを願っています。小さな気づきが、患者様の「動ける喜び」という大きな成果につながります。

医学的視点を日常に。
構造を理解し、触診で原因に迫る私のスタイルを、これからも深くお伝えしていきます。