先日、一般の方向けに姿勢改善セミナーを開催しました。
予想を超える大盛況!多くの方に姿勢に対する新たな気づきを得ていただけたのではないでしょうか。
私たちは日々、痛みや不調に悩まされることがあります。
その根本的な原因を医学的な視点から考え、改善策を見つけることが重要です。
今回のセミナーでは「姿勢の改善(猫背・反り腰の改善)」をテーマに、実践を交えながらお伝えしました。
まずは、「論より証拠」ということで、実際に参加者の皆さんに体感してもらいました。
猫背を自覚し、首や肩の動きが悪い方
反り腰を自覚し、腰や股関節の動きが悪い方
それぞれ一名ずつ指名し、実際の状態をチェック。
すると、自分では気づいていなかった姿勢のクセや、可動域の制限があり驚く声があがりました。
さらに、実際にその場で姿勢にアプローチすると、可動域の改善と同時に、筋力も発揮できるようになり、さらに驚きの声がありました。
【猫背の原因と改善法】
猫背の原因は、「胸の後弯(こうわん)」にあります。
これは、背骨の自然なカーブが強くなりすぎた結果、安定性を保つために起こるものです。
では、どうすれば改善できるのでしょうか?
答えは、「筋肉を上手く使う」こと、そしてそのために「柔軟性を確保すること」です。
良い姿勢を維持するには、筋肉が柔軟に動ける状態であることが必要です。
硬くなりすぎた筋肉(あるいは強張った筋肉)は、力を入れることも抜くことも難しくなり、結果的に不良姿勢を助長します。
だからこそ、柔軟性を高めると、筋肉が効率よく働くようになり、良い姿勢を維持する準備が整うのです。
参加者の皆さんには、実際に自分の柔軟性を確認し、どういった動きが苦手なのか(硬いのか)を知ることから始めてもらいました。
そして、いくつかの運動を行った後、苦手な動きが改善するかを確認してもらいました。
改善すれば効果あり、改善しなければ別の運動が必要。
こうした、的確な判断をすることで、自分に必要なケアが見つかるようになります。
さらに、良い姿勢を作るためのポイントをお伝えしました。
【反り腰の原因と改善法】
「腰」という漢字は「月に要」と書くほど、身体の中心的な役割を果たしています。
この反り腰の主な原因は、次の5つです。
・遺伝的な要因
・普段の体のクセ
・お腹の質量(内臓の重さ)
・股関節や胸郭の柔軟性の低下
・体力低下による機能的安定の欠如
遺伝的な要因を除けば、ほとんどの反り腰は改善させることが可能といえます。
やはり、ここでも猫背同様、柔軟性チェックを行い、苦手な動きを理解してもってから、いくつかの運動を行いました。
そして、反り腰改善に必要な姿勢の作り方をアドバイスいたしました。
参加者の皆さんの中には、チェック後に明らかな変化を感じる方もおり、
「普段の姿勢のクセがこんなにも影響しているとは!」という驚きの声があがりました。
その他にも
「えっ、骨盤をちょっと動かしただけでこんなに楽になるんですね!」
「今まで骨盤矯正に通っていたけど、こういうことだったのか!」
このような声をいただき、姿勢改善の奥深さを皆さんと共有できたことを嬉しく思います。
今後も、「医学的視点を日常に」をテーマに、さらに深掘りしたセミナーを開催していく予定です。
参加して頂いた皆様に、改めて感謝申し上げます。