普段の生活において
誰かの助けが必要となる状態を
要支援・要介護状態といいます
この方をサポートするために
デイサービスという介護保険サービスが存在します
デイサービスはお風呂に入ったり
食事をしたり
他者との交流を図ったり
体を動かしたりして
その人とその家族をサポートしています
私が定期的にサポートをさせていただいている
デイサービスでは3ヶ月に1度体力チェックを行います
この体力チェックは
筋力・柔軟性・バランス能力を主にみています
加齢に伴い身体機能は
低下の一途をたどりますが
体力チェックをしていると
よく痛感することがあります
それは外を歩ける人でも
筋力や柔軟性がある程度保たれている人でも
バランスが著名に低下していることが多々あるということです
バランスは片脚立ちで評価しますが要介護状態の
ほとんどの方が10秒以上保つことができません
よろしければ、あなたとあなたのご家族様も
片脚立ちバランス能力をチェックしてみてください
片脚立ちができる時間は
年齢や性別によって大きく変化します
左右の片脚立ち時間の最長を180秒として
年齢・性別によって平均値を測定した調査結果によると
65~69歳 男性70秒 女性50秒
70~74歳 男性35秒 女性30秒
75~79歳 男性30秒 女性25秒
80~84歳 男性18秒 女性15秒
といったものがあります
理学療法士として仕事をしていると
70歳を過ぎると姿勢の変化が
強く出てくる傾向にあるなと感じますが
これはバランス能力においても
同じことが言えると思っています
あなたは何秒片脚立ちができますか
具体的な方法は
両手を腰にあて
片方の足を上げ持続時間を測定します
できれば素足で行います
足を高く挙げる必要はなく
軽く地面から離れる程度で構いません
挙げた足が立っている足や床に
触れないようにします
また、挙げている足が床に触れたり
立っている足の位置がズレたり
腰に当てた手が離れたりしたら
そこで計測終了です
65~ 69 歳では40 秒以下
70 ~ 74 歳では30 秒以下
75 ~ 79 歳では20 秒以下
80 ~ 84 歳では10秒以下が
バランス能力の低下を示唆しています
つまり転倒しやすい可能性が大です
こうしたバランス能力は
足の裏の感覚だけが問題ではありません
実は耳の中の問題も強いのです
(次回はその耳について解説します)
体力は筋力や持久力、柔軟性に目を向けがちですが
実はバランスも目を向けなくてはいけません
普段の生活にバランス感覚が刺激される環境を
作ってみてはいかがでしょうか(*^-^*)
効果的なバランストレーニングなど知りたい方はご相談ください。