横アーチ外側縦アーチ内側縦アーチスニーカーを選ぶポイントは8つあります。 1. 衝撃を和らげる  2. 安定性(関節の動きを制御する)  3. 通気性(温度や湿度をコントロールする) 4. フィット性(はき心地が良いか) 5. 軽量性(重さを感じない) 6. 滑らない(グリップが効くからケガをしない) 7. 耐久性(長持ち) 8. 屈曲性(硬くなく、スムーズに蹴り出せる) です。 扁平足でもある理学療法士の私が靴を選ぶとき、重要視しているのが「痛みの予防」です。そして、そのために「1.衝撃を和らげる」スニーカーをいつも選択しています。例えば、ランニングで加わるカラダへの衝撃は「体重の約3倍」と言われ、体重が60㎏の人であれば180㎏の衝撃が加わるそうです。この衝撃を和らげるため、足には3つのアーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチが存在しています。ところが扁平足の場合、カラダの衝撃を和らげるアーチの機能が低下しているため、地面の衝撃を吸収できず、様々な関節に負担をかけます。このため、関節を痛めないために靴を履くという視点でスニーカーを選ぶと良いでしょう。 扁平足の人が、衝撃を吸収して、関節の負担を減らす靴を選ぶポイントは「踵」です。踵部分にあるクッション性のある素材(樹脂フォーム)が堅い地面の衝撃を吸収し、衝撃を緩衝させて、関節痛や怪我から身を守ってくれます。 スニーカーには、マラソンシューズ、レーシングシューズ、ランニングシューズなど様々な種類があり、それぞれ特長があります。 ●マラソンシューズの場合、踵に加えてフィット性とグリップ性を重要視しています。 ●ランニングシューズは、踵に加えて衝撃緩衝性と安定性を重要視しています。 ●レーシングシューズは、踵に加えてマラソンシューズとランニングシューズの中間的な特徴を持っています。 これらの特長を把握した上で、使用用途に応じてシューズを選ぶと良いかと思います。 ちなみに扁平足の私は、ランニングシューズの中でも踵部分の衝撃緩衝性の機能が高いものを選択しています。私の場合、お店で実際に履いてみて、一番踵を強く着いた時の負担と歩きやすさをチェックしています。さらに人が少ない時を見計らって、少し小走りしたりします(店員さんすいません!)。理由は、機能がいくら良くても、値段がいくら高くても自分の体に合わないことがあるからです。そして最終的に「違和感なく体が勝手に前に進むようなスニーカー」を選択しています。ちょっと手間暇かかりますが、カラダに合う靴が分かれば、あとは通販などで同じ物を購入することもできます。もし自分に合うスニーカーをお探しでしたら、是非参考にしてみてください。